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ご相談

2021/09/10

事前説明なく神経を切られ、麻痺が残りました。

ゆきみだいふく様35歳女性
表題のことについて皆様のご意見伺いたく、ご相談させていただきました。

先日歯列矯正を始めるにあたり、親知らず4本と上顎内側に埋まった過剰歯1本を全身麻酔により、一気に抜いてもらいました。
親知らず抜歯の難易度は高かったようですが、下顎に痺れなど無く、腫れも落ち着きつつあります。
しかしながら、口の中全体の腫れが治るにつれ、上顎内側の前歯付近の一部(500円玉くらいの大きさ)が麻痺していることに気がつきました。

術前検査などでは、親知らず抜歯によるリスクの説明(下顎の麻痺や上顎洞炎の可能性等)しかなく、上顎の過剰歯については、切開の手順くらいしか具体な説明がなく、リスクの説明は一切ありませんでした。
また、手術後の診察等でも親知らずの抜歯の様子や下顎の麻痺の確認はありましたが、過剰歯のことは何も触れられませんでした。

口内の傷は治る一方、麻痺の感覚は一定続き、不思議に思ったので、術後の診察及び抜糸時に担当医師に確認したところ、以下の説明がありました。
・上顎過剰歯の抜歯時に邪魔だったので神経を切った。
・神経を完全に断ち切ったので感覚が戻ることはない。
・麻痺が残っている箇所は日常生活に重要な場所では無いので特に問題はない。

親知らずの抜歯に加え、上顎過剰歯の抜歯は3時間半かかり大変な手術だったそうで、術中で様々な判断があり、医療現場の方も懸命に処置してくださっていることは重々承知しているつもりです。
しかしながら、一患者からすると事前に説明もなく、一部であっても神経を切り一生麻痺を残すということは非常に重たい現実です。
親知らずの抜歯のため、口腔外科で手術するなら過剰歯もついでに抜歯しましょうというニュアンスだったので抜歯を決めましたが、事前に神経を切ることになると聞いていれば過剰歯の抜歯はしませんでした。

【質問】
・術前検査のレントゲン、MRIの撮影でこういったリスクは分からないものなのでしょうか?
・歯科治療の中では、虫歯で神経を取る行為も多いかと思いますが、上顎の神経を一部切断する場合も患者への意思確認無く行う行為なのでしょうか?
・術中にやむを得ず、神経を切断する形になった場合術後の患者への説明は必要無いのでしょうか?
・今後、病院と話し合いを行うつもりですが、合わせて相談を行える相談窓口や専門機関があればお教えいただきたいです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
埋伏歯抜歯を行ったんですね。
おそらくですが上顎の過剰歯ということなので、切歯管から出ている神経を切断したのかなと思います。
一般的には切断しても、口蓋の奥の方からの神経も走っている場所であり、徐々に感覚が戻ってくるので問題ないと学術的にはされているところです。
そのため、事前説明もあまりなかったのかもしれません。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
> ・術前検査のレントゲン、MRIの撮影でこういったリスクは分からないものなのでしょうか?

おそらくわからないと思います。


> ・歯科治療の中では、虫歯で神経を取る行為も多いかと思いますが、上顎の神経を一部切断する場合も患者への意思確認無く行う行為なのでしょうか?

これは担当の先生に聞かれるのがいいと思います。


> ・術中にやむを得ず、神経を切断する形になった場合術後の患者への説明は必要無いのでしょうか?

本来であれば説明があったほうがいいとは思います。

池村 光代 先生からの回答

池村 光代
東京都
京橋歯科医院
池村 光代先生
術前のレントゲンなど画像診断である程度の位置関係はわかるので予想がつく可能性はあると思います。
神経を切断する場合は事前、術中、術後に患者さんに伝えることが望ましいと思います。
相談機関というと、大きい病院でしたら担当医ではなく相談窓口はあると思います。
そうでなければ弁護士に依頼することになるのですが、時間も手間もお金もかかるでしょう。
主治医側の、生活に支障が出るわけでもないし、抜歯のためにはやむなしと言う考えは理解できなくは無いのですが、やはり説明を省いてしまうというのは今の時代患者さんには理解されにくいと思います。
話し合いが必要かと思います。
お大事になさってください。

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