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2014/09/25

歯茎が腫れてペリオクリンを注入したが、妊娠中の投与に不安。

けい様48歳女性
妊娠5ヶ月に入ったものです。
1ヶ月前より左下奥の歯茎が腫れ、2週間前よりおできのようなものができました。
つわりが酷くてなかなか病院にいけず、昨日やっと受診しました。

レントゲンを撮り麻酔して切開してを出しました。
薬を注入しますとのことで、助手の方に「ペリオ」と言っておられました。
妊娠中なので、飲み薬は出しませんとのことで、抗生物質の飲み薬は処方されませんでした。
次の日も来てくださいとの事で、本日も受診し、まだ腫れていたため、薬の注入をしてもらったのですが、ペリオクリンという名が聞こえたので、帰宅後調べてみると、妊娠中使用するのは好ましくないような事が書かれており、非常に不安になっています。

プロの判断からの処置でしょうし、今更考えても仕方ないのですが、どうしたものかと思っています。
1週間後にまた受診するのですが、またペリオクリン注入は抵抗があります。
二日連続での投与も不安です。

他にどうしようもないのでしょうか。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
妊娠中は何かと心配になりますよね。

確かに妊娠中のペリオクリンは好ましくないことかもしれません。
ただ、よくよく考えて欲しいことは、何のためにその抗生剤の投与をしたかということです。
歯の周囲に細菌感染が起こり、急性炎症化してその細菌が毒素を出し、それが血管を通じて全身に回っているという状態です。
そのことによる影響が続く事のデメリットと、ペリオフィールを投与することのデメリットを比較してどちらの方がましかという視点から考えると、今回の処置が間違っているということも言えないと思います。

妊娠中に投与してもいいという薬は基本的に何一つありません。
経験的に長年使われている薬が使われる傾向がありますが、妊娠中の人に対して治験という人体実験的なものが行えない以上、安全とされる薬はないということになります。

ペリオクリンは抗生剤を内服で投与する量の一粒の数分の一の量で局所に投与するものなので、そのほうが局所に対しては効果がありますが、全身に回る抗生剤の量としては内服よりもずっと少なくなると考えられます。
妊娠中で辛いかもしれませんが、砂糖などの糖分を控えめにして口腔内を清潔に保つようにして早く腫れが引くのを待ちましょう。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
おそらく、歯周病による腫れではないかと思います。

腫れが引きにくい場合、産科の先生に相談して、お薬を処方してもらうのも良いのではと思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
けい 様、初めまして。
妊娠中の治療でご不安の事と拝察申し上げます。

お問い合わせの腫れは、妊婦さんに特有の「妊娠腫、妊娠性歯肉炎」と思われます。
御指摘の様に、テトラサイクリン系の抗生剤は、妊娠中の使用に関して安全性が確立していない事になっております。
ただし、お問い合わせの場合は、
1.安定期に入っている事
2.歯周ポケット内の注入は、限定的であり、全身への吸収、影響は少ないと思われる。

御心配でしたら、担当医にお話しされて、止めてもらう事も出来ます。
歯周病対応のブラッシングとスケーリングで対応可能です。

妊娠終了と共に、消退する事もあります。

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