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ご相談

2024/03/01

薬・麻酔治療疑問

奥歯の治療の時、麻酔の効きが悪く伝達麻酔になりそうですが不安です。

ハルミラ様27歳男性

現在治療中なのですが、下の奥歯の虫歯の治療が麻酔の効きが悪く、後日に改めての治療になっています。
他の場所の治療の場合、麻酔が問題なく効いているのですが、この場合やはり奥歯であることや一度痛みが出た経験からの緊張が原因でしょうか。
次回、別の麻酔にしてみるという話になり伝達麻酔になると思うのですが、経験がなく少し不安です。
伝達麻酔の場合に注射針の刺す痛みなどはどのような形になるのでしょうか。

河原　雅朗　先生からの回答

奈良県

かわはら歯科クリニック

河原　雅朗先生

歯は骨に埋まっています。
骨といっても硬い骨から柔らかい骨までいろいろで、前歯のほうは皮質骨という表層の骨も薄く麻酔薬が浸透しやすいけれども、奥歯に行けば行くほどその皮質骨も厚く硬くなってくるので浸透しにくくなって行きます。
そのため奥歯では麻酔が効きにくい、というようなことが起きることがあります。

また麻酔薬というのはアルカリ性のところでよく効くのですが、酸性に傾いた組織ではその麻酔薬が化学的に中和され効きにくくなってしまうことがあります。
炎症を起こしている組織というのは酸性に傾いているので、そのため麻酔が効きにくかったりします。
それが硬い骨の中に埋まっている硬い歯という組織に取り囲まれている歯髄が炎症を起こしている場合には、麻酔が効かないという状況を作り出すことがあります。

伝達麻酔はあごの骨のおおもとの神経の根元に麻酔をするものですから、しっかりその歯に対しても麻酔の効果が出ます。
麻酔の際の痛みに関しては局所麻酔とそこまで大きく変わるわけではありません。